2026年10月1日木曜日

食事中のむせは危険サイン?家族で知りたい誤嚥性肺炎

こんにちは。院長の野村です。店先から漂う焼き芋の甘い香りに、足を止めたくなる季節になりました。

 

半分に割ると、ふわっと立ち上る湯気と黄金色の中身。ひと口ほおばると広がるやさしい甘さに、秋の味覚を楽しむ喜びを感じます。

 

 

 

こうした食べる楽しみを支えているのが、噛むこと、そして飲み込むことです。

 

普段は意識しない働きですが、食事中にむせたり、食後に咳き込んだりすることが増えたら、もしかすると「誤嚥(ごえん)」している可能性があります。

 

 

 

 

●「むせ」や「咳き込み」は危険サイン? 誤嚥性肺炎とは

「誤嚥」とはだ液や食べものが誤って気管や肺へ入り込んでしまうこと。

 

 

 

実はこの誤嚥が原因となり、命に関わる病気を発症させてしまうことがあるので注意が必要です。その病気こそが「誤嚥性肺炎」。
誤嚥性肺炎は、だ液や食べものと一緒にお口の中の細菌が肺へ侵入することで発症します。予防するためには、飲み込む力の衰えにいち早く気づき、対策を始めることが大切です。

 

 

 

 

●トレーニングで予防!誤嚥性肺炎を防ぐ3つの工夫

誤嚥を防ぐには飲み込む力を鍛えたり、食事環境を整えたりする工夫を取り入れることが効果的です。

 

誤嚥予防(1)飲み込む力のトレーニング
「パタカラ体操」や「声を出す・歌う」などの発声練習がおすすめ。唇や舌の筋肉を鍛えることで、飲み込みをスムーズに整えます。

 

【パタカラ体操】
(1)口や舌を大きく動かしながら「パ・タ・カ・ラ」を1音ずつ5回発音します。
例)パパパパパ、タタタタタ、カカカカカ、ラララララ

(2)「パタカラ」と通して5回発音します。
例)パタカラ、パタカラ、パタカラ‥‥

※「パ」は唇をしっかり閉じてから、「タ」は舌先を上あごにつけて、「カ」はのどの奥に力を入れて、「ラ」は舌先を上の前歯の裏につけて発音するのがポイントです。

 

 

 

誤嚥予防(2)食事の姿勢の工夫
軽くあごを引いて背筋を伸ばし、足を床につけて安定させます。食事中のおしゃべりも控えめにしましょう。

 

誤嚥予防(3)お口の乾燥対策
こまめな水分補給や室内の加湿など。だ液腺マッサージでお口の潤いを保つことも有効です。

 

 

 

 

●トレーニングにプラスα!口腔ケアも効果的

この病気の発症リスクを減らすうえで、合わせて行いたいのが「口腔ケア」です。

 

 

 

口腔ケアをしっかり行うことで、お口の中の細菌の数が少なくなるため、誤嚥性肺炎の予防には欠かせません。
ある調査では、毎日の歯みがきに加えて歯科医師によるケアを受けたグループは、そうでないグループに比べて発症率が約4割も低かったことがわかっています。
口腔内の細菌が肺に入ることで起こる病気だからこそ、日々の歯みがきや歯科医院でのケアで原因菌を減らしておくことが、リスク軽減の近道になります。

 

 

飲み込む力が衰えがちな高齢期こそ、日々のトレーニングや口腔ケアが全身の健康、ひいては命を守ることに直結します。ご自身やご家族の「むせ」が気になるときや、ケア方法にお悩みの際は、いつでもお気軽に当院へご相談ください。

 

 

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のむら歯科
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